再就職…

わしじゃ。

やはり雇われ仕事はなんだか気兼ねする。

再就職して働くよりかは、節税と所得の確保を考えて、個人事業主になるのも悪くないのうとおもう。

青色申告のための帳簿の作成はちと面倒じゃが、個人の行動そのものを事業として捕らえれば、随分経費で落とせる。

重要なのは事業内容じゃ。まあ、ものつくり、作品制作、という軸はぶらさないで、副業収入としてネット広告やアルバイト、ライター、ソーホーなどが主眼となるかのう。

節税に関してはもう少し学習せねばならんのう。

はっきり言えば資産を守る策をほとんど知らん。これはマズいことじゃ。
再就職の為に失業保険を得ながら就職活動するよりも、自身の仕事を自身で作り出しながら個人レベルで身の回りを管理しながら行動した方が、なんだかワクワクするような気がしておる。

この思いつきはまだ家族には言っておらん。何と言うのじゃろうか。

| 大阪 ☔ | TrackBack(1) | 再就職

娘に会いに行く

わしはバカじゃ。何も娘の悩みをわかっておらんかった。
二日たち、療養所に見舞に行く。部屋には娘はおらんかった。午後は作業があるからとのこと。

邪魔にならんように、中央広場まで歩く。静かなところじゃ。空気は澄み渡り、繁華街の喧騒はここにはない。草のムンとした匂いが足元の芝生から漂う。
娘は、健気にうごいとった。茶髪のあいつは遠目からすぐわかる。班長みたいね長身の女性と楽しそうに話しておる。草を刈っておるようじゃった。

わしはそのまま帰って来た。それ以上そこにいる意味もなかったし、草の匂いを嗅ぎながらわし自身が娘の悩みであったことを忘れておった。
娘の笑顔を見れて十分じゃ。妻は面接にでかけておる。
帰宅したら、元気じゃった、とだけ伝えよう今度は妻と一緒に弁当こさえて娘に会いに行こう。

それまでわしは、がんばる。働かなければなるまいて。まだまだ隠居は許されないようじゃ。

| 大阪 ☔ | TrackBack(0) | 家族

わしの悩み

どうでもいい悩み


もう、わしの悩みは妻と娘の心を取り戻してあげるべく、全力でtっすけてあげることじゃ。以前のわしの中にあった悩みはもう、すでにわしの悩みではない。その悩みは、完全にどうしようもできない物事だから。

わしには兄がいた。四歳年上の兄じゃ。すでに兄の死んだ年齢を超えた。

兄は交通事故で頭を潰し死んだ。助手席の恋人は無事じゃった。死んだ兄の年齢をもうすいぶん上回って、わしは、失業生活をすごしておる。

気付けば、兄に関する記憶が薄らいでいる。わしはたまにこわいと感じる。わしの中から兄が、兄の記憶がなくなるのかと思うと空恐ろしくなる。しかし、兄の死をきっかけに、灰色の二十代をやり過ごせたような気もする。このまま薄らいでしまえとも一瞬思う。わしの大切なふたりを助ける為に忘れるべきなのかもしれない。わしはわしが死なない限り兄の死んだその日のことを忘れることはできない。

妻や娘がいなくなれば、わしには何が残るのだろうか。今のわしにはわからない。

電車から見える街の灯はオレンジ色。きれいじゃ。わしは、変わったのぅ。清廉潔白ではなくなり、ただ、テクニカルに人心を操る術を得た。威圧する傲慢さも体得した。大人の欺瞞に満ちた笑顔など、やろうと思えばいくらでもできる。

そのようなときに人の本当の優しさ、代償を求めない優しさに触れてしまうと心が張り裂けそうになる。建前で付き合うビジネスライクな連中と過ごし過ぎたのかもしれぬ。わしは立ち戻れない。失業生活はまだ終わらない。ふたりを取り戻すまで。

| 大阪 ☀ | TrackBack(2) | 日記

再就職ブランク

改札


改札口。サラリーマン生活を停止してあまり利用してないのう。

ほんのつい最近までーー定期券を入れ口に入れ、改札をスルーして駅のホームに入らんとするときに取り損なうことがしょっちゅうーーそうじゃった。

後ろに控えている若造など「何モタモタしてんのよ、おっさん」といいたげじゃった。
後ろを振り返らず先行くサラリーマンたちからは「ダサいぜ、おっさん」と思っておるようじゃった。

奴らは決して後ろを振り返りはしない。クールにスマートに地下階段を駆けていく。しかしわしのようなささいなヘマを冒した愚人を奴らは心の中で、蔑み、嘲笑い、侮辱しておったやもしらん。朝の駅で見掛けたわしのような愚人と己とを見比べ、

「最近、ツいてないけど、朝、改札近くでモタモタしてるおっさんよりかは、まだマシかな」

そういう風に優越心を補強する役割を果たしているかもしらないのう。

しかし国鉄の時代であれば改札をスルーするのは難しかった。最近じゃ改札を通る度に、通った履歴をメールで知らせるサービスもやっておるらしいの。情報産業じゃ。ハイテクに成り下がったモのよのぅ、改札も。おかげで会社をサボることも現代のサラリーマンには許されないじゃないか。

| 大阪 ☀ | TrackBack(1) | 再就職

続・変態の春

四月の変態


前回の文章の続きにはなるが、今年の4月1日の朝の変態達の跋扈たるや、筆舌に尽くしがたい。電柱と喋る変態はまるでお化けを見たか、と一瞬我が目を疑った。まず、いまだ自分が夢でも見ているのではないか?とさえ一瞬我が目を疑った。
なぜ、年に一度ののエイプリルフールに、あおような非現実が起こったのか、悔しくて悔しゅうて仕方ない。

ありのまま、話し手もあまりにも現実離れしているから、誰も信じやしない。非現実な出来事をありのまま話し手も誰も耳を傾けぬようじゃ。

実際元同僚に電話しても「ああ〜エイプリルフールね〜」と軽くあしら割れる始末。部下に至っては、そんな下らないことで連絡したのか、と今にも怒りださんとする姿勢。

娘も妻からは、音沙汰無しじゃった。

帰宅しておるのだろうか?また二人でわしを差し置いてフレンチなぞ喰らいにお出かけしとるのやもしらん。そんなふうに自分に都合の良い解釈を繰り返していたのがバカじゃった。なぜふたりが、わざわざいっしょに外出していたのかを真剣に深く考えもしなかった。

本当のバカはわし自身じゃから ♪

バカなわしは、「家が火事だ!」などと不謹慎なウソを考えたりもしたのじゃが。粗末な嘘は、来年のエイプリルフールまで一旦持ち越しじゃの。

| 大阪 ☀ | TrackBack(1) | H

変態の春

エイプリルフール


四月のエイプリルフールのことを今から振り返る。妻や娘のことはまた追って話したい。今は、このブログぐらい何もかも忘れていたい。今わしはそんな心境じゃ。

そう、エイプリルフールじゃ。毎年、どんな嘘ついて、友人たちを驚かそうかと悩む。或は、つまらない嘘に騙されぬよう用心する。しかし、今年の4月1日、朝早くからわしは油断しておった。

異常に今日は変態が多かったのじゃ。

季節は春じゃ。冬眠しとった変態たちが春の訪れとともに、安アパートの寝床からワラワラと地中に這い出してくる季節じゃ。

わしが近所の公園の外回りを歩いておると、ぶつぶつぶつぶつドデカイ一人声のおっちゃんが電柱の近くにおった。まず、目が怪しい。目がひんむいておる。おシャブ野郎はもう勘弁というもんじゃ。このおっちゃんは、急に立ち上がり、通路を走りだす。遠くに言ったのかと思うと、どっかいったかと思うと、元の電柱に戻る。

駅に来るまでに白いトレーナーをきた人がさっきのとは別の電柱の前に立っておった。何をしているのかとすれ違いざま、チラ見したら、こやつは電柱と喋っておった。女性じゃった、歳はわからん。

日曜の朝から訳の解らぬ輩が多かったのう。今でも強烈じゃ。変態達よの行動は少しだけだが今の私に勇気を与えてくれるから何だか不思議じゃ。つまりはーーわし自身そういう変態めいた素養があるーーそういうことか。到底受け入れ難い仮説である。

| 大阪 ☀ | TrackBack(1) | H

わしはバカ

失業


長いこと遠回りばかり繰り返してきたようじゃ。

好きなものをすきだといえなくなった。
しかし今にはじまったことではない。

理由もなくイライラし、怒りっぽくなった。
しかし今にはじまったことではない。

金儲けのために自分の大事なものから目を反らしていた。
しかし今にはじまったことではない。

幼少の覚めた直感はいつしか論理や思想などの大義名分のもとで茫漠と化した。しかし今にはじまったことでは・・・。

くだらんグジグジした悩みを掘り返すミイラ取りのような作業にわしは、つい最近まで夢中になっておったようじゃ。

妻は妻の苦しみに悩んでおった。
娘は娘の痛みを抱えておった。

わしら家族はひとりひとりが傷ついている。
わしの中で勝手気ままに振る舞ってるように見えた妻も娘も、切実に誰かの――(その人はわしでなければならない、他の何者でもあってはならない、その可能性があったとしても)ーーわしはあまりにも自分の悩み無き悩みに酔っておりふたりのことを放っておいたままじゃった。

わしが失業生活を過ごしておっても、ふたりにはそれ以上に深刻な解決すべき問題がのしかかっておったのようじゃ。

わしは、ふたりがいなくなることがかんがえられん。わしの悩みはあってないようなものじゃ。
子供じみた拙い夢じゃ。
わしの現実は妻を娘の失ったものを取り返してくることじゃ。

・・・ふたりの心を、この手にとりかえすまではもうしばらく、
しばらくは、失業じゃの。



| 大阪 ☀ | TrackBack(1) | 家族

失業哲学

失業と死、孤独


ベストセラー本片手に電車で読書しておる営業周りと思しき若者がいた。なんだか心ここにあらず、と言った風じゃ。会社の仕事も大変じゃろうが、誰かに決められた風にページを繰っておった。この若者を見ていたら、若い頃、学級のみんなが自分の夢をキラキラした目をして語っておった時代を思い出した。

頓に近頃では無気力な児童が増えておると聞く。夢を描けぬ時代…そうかもしれぬが、わしには言い訳に聞こえる。この現代、古代ギリシャの奴隷制度も、傲慢な十字軍も、黒死病も、士農工商もB29の空襲もない高度情報化社会じゃ。なんの制約もない。

ただ、個人が孤立化している現状は危惧するのじゃ。ストレス、鬱、自殺、ニグレクト、家庭内暴力。制約は、わしら現代人の心に巣食う孤独じゃ。しかしのう。本当の孤独は、人と人の間にあるようじゃ。孤独は、街の人込みの中に、孤独はテレビ画面の明滅に隠されている。

わしら独りでこの世に生まれ唐突にこの世から去るさだめじゃ。金持ちも貧乏も関係無しじゃ。いずれの日にかわしらは、朽ち果て、土に還る。土に還るまで、毎日を生き抜いたほうが、よかろうとおもうのじゃが。死んだように生きるのは死者たちに申し訳がたたぬ。

わしも失業者じゃ。考えているばかリでは何も進まんようじゃ。おおよその見込みはついた。

孤独。わしは今確かに孤独じゃ。中国の山奥の仙人にでもなった気分じゃ。この孤独を自分の体に馴染ませるように、もうしばらくこの孤独と戯れる。

| 大阪 ☀ | TrackBack(1) | 日記

失業人生

失業生活もあとひと月が限度


どうしたものじゃろうか。

わしは本当に失業したくて失業しておるのかだんだんわからなくなってきた。郷土の親の墓前にいくのも、なぜか躊躇う。起業するのも保留しておる。生活を変えるのも実行はできない。

ゆううつじゃ。何にも物事が進展しない…

もう、この歳じゃ。遅いのじゃろうか?
もう老いぼれのまま朽ちゆくというのか?


行動を起こすしかあるまい。
行動って具体的に何じゃ?
自分の信念を貫くのじゃ。
信念って何じゃ、食えるのか?


己の魂を表現し人の心を揺さぶりたいと考えたのは、たしか小学五年生のときじゃ。残念ながらわしはまだ人生というものに対して挫折を感じておらん。

故にまだ、何者にも負けておらん。勝つのはもちろん自分自身の甘えに対してじゃ。毎秒朽ちゆく脳細胞より、はやく、貪欲に生きてみよ鵜と思う。知恵を絞り、五感を研ぎ澄まし、改めて状況を見渡す。

本当に、このままでよいと思うか?流されてばかりで意思の介在せぬままでは不毛な日々を繰り返すのみじゃ。

今度、娘が合法ドラッグ使っているのを見かけたら本気で怒ろう。
妻が他の男と会っていることを確かめたら、本気で怒ろう。
失業生活をあと一ヶ月以上、自分自身に許すようであったら、自分自身を激しく呪おう。

失業は思っていたよりも簡単に手に入るが意外と退屈じゃ。

| 大阪 ☀ | TrackBack(1) | 悲哀

読書達人


わしは一人の著者を読み始めると全部の出版された本を読みあさる癖がある。読書がキライで苦手であるにもかかわらず、一度ハマれば、読むスピードは異常に速いと思う。多分一分間で900〜1000文字
は判読し理解できているのではあるまいか。

例えば村上春樹にはまれば、著者の書かれた小説はもちろんエッセイ、翻訳本、対話集、批評などどんどん貪るように書かれた作品を読み耽るという案配じゃ。

最近は町田康じゃな。あんなぶっとんどる、素頓狂でいて知的な文章もよい。

ほかには古いのを好む。
ヘルマン・ヘッセ、ダンテ・アリギエーリ、ドストエフスキー、アルチュール・ランボオ、遠藤周作、舞城王太郎、‥。

遠藤周作のエッセイは特に爆笑もんじゃ。テレビのバラエティなんぞとるに足りない笑いが渦巻いておる。この本を知っておらん奴は、人生の楽しみを少々損しとると思う。



とくにランボオのイルミナシオン、地獄の季節はたまに読み返すのぉ。

いつでも魂に触れられるからじゃ

このブログを読んでくれたおぬし、何かオススメ本あったら教えてほしい。傑作であったらなおのことよい。

| 大阪 ☀ | TrackBack(1) | 読書

×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。