失業哲学

失業と死、孤独


ベストセラー本片手に電車で読書しておる営業周りと思しき若者がいた。なんだか心ここにあらず、と言った風じゃ。会社の仕事も大変じゃろうが、誰かに決められた風にページを繰っておった。この若者を見ていたら、若い頃、学級のみんなが自分の夢をキラキラした目をして語っておった時代を思い出した。

頓に近頃では無気力な児童が増えておると聞く。夢を描けぬ時代…そうかもしれぬが、わしには言い訳に聞こえる。この現代、古代ギリシャの奴隷制度も、傲慢な十字軍も、黒死病も、士農工商もB29の空襲もない高度情報化社会じゃ。なんの制約もない。

ただ、個人が孤立化している現状は危惧するのじゃ。ストレス、鬱、自殺、ニグレクト、家庭内暴力。制約は、わしら現代人の心に巣食う孤独じゃ。しかしのう。本当の孤独は、人と人の間にあるようじゃ。孤独は、街の人込みの中に、孤独はテレビ画面の明滅に隠されている。

わしら独りでこの世に生まれ唐突にこの世から去るさだめじゃ。金持ちも貧乏も関係無しじゃ。いずれの日にかわしらは、朽ち果て、土に還る。土に還るまで、毎日を生き抜いたほうが、よかろうとおもうのじゃが。死んだように生きるのは死者たちに申し訳がたたぬ。

わしも失業者じゃ。考えているばかリでは何も進まんようじゃ。おおよその見込みはついた。

孤独。わしは今確かに孤独じゃ。中国の山奥の仙人にでもなった気分じゃ。この孤独を自分の体に馴染ませるように、もうしばらくこの孤独と戯れる。

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