続・変態の春

四月の変態


前回の文章の続きにはなるが、今年の4月1日の朝の変態達の跋扈たるや、筆舌に尽くしがたい。電柱と喋る変態はまるでお化けを見たか、と一瞬我が目を疑った。まず、いまだ自分が夢でも見ているのではないか?とさえ一瞬我が目を疑った。
なぜ、年に一度ののエイプリルフールに、あおような非現実が起こったのか、悔しくて悔しゅうて仕方ない。

ありのまま、話し手もあまりにも現実離れしているから、誰も信じやしない。非現実な出来事をありのまま話し手も誰も耳を傾けぬようじゃ。

実際元同僚に電話しても「ああ〜エイプリルフールね〜」と軽くあしら割れる始末。部下に至っては、そんな下らないことで連絡したのか、と今にも怒りださんとする姿勢。

娘も妻からは、音沙汰無しじゃった。

帰宅しておるのだろうか?また二人でわしを差し置いてフレンチなぞ喰らいにお出かけしとるのやもしらん。そんなふうに自分に都合の良い解釈を繰り返していたのがバカじゃった。なぜふたりが、わざわざいっしょに外出していたのかを真剣に深く考えもしなかった。

本当のバカはわし自身じゃから ♪

バカなわしは、「家が火事だ!」などと不謹慎なウソを考えたりもしたのじゃが。粗末な嘘は、来年のエイプリルフールまで一旦持ち越しじゃの。

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変態の春

エイプリルフール


四月のエイプリルフールのことを今から振り返る。妻や娘のことはまた追って話したい。今は、このブログぐらい何もかも忘れていたい。今わしはそんな心境じゃ。

そう、エイプリルフールじゃ。毎年、どんな嘘ついて、友人たちを驚かそうかと悩む。或は、つまらない嘘に騙されぬよう用心する。しかし、今年の4月1日、朝早くからわしは油断しておった。

異常に今日は変態が多かったのじゃ。

季節は春じゃ。冬眠しとった変態たちが春の訪れとともに、安アパートの寝床からワラワラと地中に這い出してくる季節じゃ。

わしが近所の公園の外回りを歩いておると、ぶつぶつぶつぶつドデカイ一人声のおっちゃんが電柱の近くにおった。まず、目が怪しい。目がひんむいておる。おシャブ野郎はもう勘弁というもんじゃ。このおっちゃんは、急に立ち上がり、通路を走りだす。遠くに言ったのかと思うと、どっかいったかと思うと、元の電柱に戻る。

駅に来るまでに白いトレーナーをきた人がさっきのとは別の電柱の前に立っておった。何をしているのかとすれ違いざま、チラ見したら、こやつは電柱と喋っておった。女性じゃった、歳はわからん。

日曜の朝から訳の解らぬ輩が多かったのう。今でも強烈じゃ。変態達よの行動は少しだけだが今の私に勇気を与えてくれるから何だか不思議じゃ。つまりはーーわし自身そういう変態めいた素養があるーーそういうことか。到底受け入れ難い仮説である。

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バスの中、隣の女子高生は眠ったまま

隣の眠ったままの女子高生をどうするか


わしは今日バスに乗っておった。暇つぶしにハローワークに実際に行ってこようかと思ったのじゃ。さすがに一度も行っておらんと妻や娘に失業生活を楽しんでおることがバレてしまい、非難されること受けないじゃからのう。ふたりには金銭的に迷惑をかけておる訳ではないのだから、別にサラリーマンやっておらんでも構わないではないか、とおもわないでもないが、まああああぁしかたなかろう。

しかし今日乗ったバスには参った。というよりも隣に座ってきた女子高生をどうするかで、参ってしまった。

なかなか混雑してギュウギュウの酸素の薄い車内ではあった。
わしは、もうすぐ駅前の近くということもあり降車せねばならんかった。
しかし隣に座っておる女子高生相席は眠っておった。
なかなか、かわいらしい表情で寝ておった。家の娘とは大違いじゃ。

娘ときたら口癖はおっさん臭いおっさん臭いじゃ。ついこの間は部屋中いっぱいに臭い臭いと喚きながらファブリーズをまき始める始末。その時はさすがに怒ろうかとさえ思ったが、最近の娘は少々コワいから、おいそれと怒る訳にもいかん。それと比べるのも何だか、隣で眠っておる女子高生は相当疲れておるのじゃろう。。よだれをだらーーーーと垂らしたまま寝ておる。ギャップのありすぎる光景じゃった。器用に右肘で頬を固定し終点まで爆睡、といったところだろうか。補習やテストやと、学生らも大変なんじゃろうて。

器用に右肘で頬を固定し終点まで爆睡・・・、となると、わしは次の次で降りねばならん。終点まで行く予定はない。どうしたほうがよいのじゃろう。隣の眠ったままの女子高生をどうするか。そっと起こすのか、強引に前を通るべきか、終点まで、或いは起きるまでそっとしておくべきなのか。大いに悩んだ。

しかしよだれをだらぁと垂らしたまま眠る女子高生はかわいらしいのお。愚娘に万分の一でも分けてあげたいくらいじゃ。

しかしこの女子高生はおもしろいくらいにぐっすり眠っておった。



  さすがに終点までじっと寝顔を見ておるのもバカバカしいだろう、そっとわしは、席をたつ。



  わしはバスを降りる。


  娘は眠ってる。


  まったく起きる気配はない。

  
  わしの降りたことには気付かずに眠ったままじゃ。


  ・・・





失敗じゃ。

そっと席をたとうにも、通れるスペースが全くない。というより通れない。女子高生は完ぺきな眠りの中で眠っていた。

なんだか無理にハローワークにいくのがどうでも良くなってきた。

ギュウギュウのバスの中で、気付いたら北公園とか車内放送がいいよる。


かまわん。どうせたいした用でもないのじゃ。終点までよだれを垂らした女子高生とバスというのも普段体験しない体験じゃ。そう思いとどまり終点までいった。終点についても、女子高生の起きる気配はない。わしが女子高生の左肩をつっついたり、ゆすってやってもまるでバスの振動だと考えているのであろうか・・。運転手さんの「降りて下さーーい」の大声のアナウンスでゆっくり体を動かす。わしの存在に気付きゆるりと自分の荷物を取り出す。よだれを垂らしていた女子高生はよだれを垂らしたまま起き、まるで何事もなかったかのように、口をワイルドに拭い、優雅にバスを降りていった。きっと内心では羞恥心に苛まれていることであろう。

そんなことを考えながらわしは、また折り返し目的の駅前まで、戻り、ハローワークにはいかず、公園でのんびり過ごした。
ふむ、かわいい寝顔ではあった。

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女性アルバイトにセクハラして謝罪

セクハラ「別に気にしないっすよー」


わしの勤める会社でも毎年恒例の大掃除があった。その日はヒラ社員、新人、アルバイトあたりが奮闘する。

こういう雑用は部長や幹部はやらない。

課長補佐のわしも今日は若い者らと並んで共に汗を流した。わしが大きなテーブル台を後輩と運んでいたときのことじゃ、事件が起きた。

わしは思いがけず、セクハラしてしまった。

わしは両手で、テーブル台をもっておった。狭いドアを180度カーブする際に、背中を向けてゴミを集めていた女性のアルバイトのお尻をわしの左手の甲が撫で回すように、セクハラしてもうた。
ちょっとやそっとの触れ方ではない。モロにお尻をなで回してしまった。

一瞬わしの頭には、強制セクハラでクビになってしまう自分を想像した。社会的信用も失墜してしまえば、仕事も職も人間関係もガタガタになる。

もう、わしはこの社会では生きていけない・・・。そのようなことが脳裏をよぎる。この背中を向けた女性が今すぐにでも叫び声をあげれば、即わしは、部長室に連行され、人事部の監査を受け、最悪警察署まで連行されることであろう。

そうなれば、終わりじゃ。
一瞬頭の中が真っ白になる。

・・。あやまるしかないのう。(実際に偶然手が触れてしまっただけなのだ)

振り向いた女性はまだ、二十歳になったばかリぐらいのわしの娘とほぼ変わらんぐらいの歳格好じゃった。よけい、気が沈んだ。

わしはビクビクして、その娘に謝罪した・・・。
このときのわしは、部長の説教のときよりもふかくふかく、お辞儀をしたように思う。

泣き出すだろうと考えたのが大間違いであった。
予想だにしない声が聞こえた。

「別に気にしないっすよー」

かんらかんら笑っておった。
その娘はあっけらかんとしておった。

ニュースの見過ぎなのかもしらんが、ビクついていたわしは、内心ほっとした。

これが家の娘なら、「このやろー」とヒステリックに怒りだし、まわりにある新聞や何やら投げつけてくるのじゃが。

妻も同じじゃ。妻の場合、わしのことをまるで汚いものを見るかのようじゃ。そういう目はあまりにもわしにとってイタイ。

ふたりとも、そういうのがわかっておらん。失業する前に家族と別れて、あの女性アルバイトとふっつけばよかったのかもと、妄想じみたことをたまに考えないでもない。

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